スクラムマスターは「ジュニアアジャイルコーチ」であるという誤解は解く必要があります。それは不必要な境界線になり、チェンジエージェントのヒエラルキーに見えてしまい、スクラムマスターの有効性を低下させるからです。
この誤解は、おそらくこの以下の3つの理由から来ていると思います。
①スクラムマスターの責任・役割の理解が不十分。
②垂直的なキャリアパスの古い習慣(アジャイル実践者の間でさえ)、およびヒエラルキーの必要性の認識。
③経験豊富なスクラムマスターが、別の役職名を使うことで、より高い料金や給与をもとめている理由が説明しやすくなる
多くの人がいわゆるアジャイルコーチに期待することは、私にとってスクラムマスターに期待できるはずです。
スクラムガイドには、スクラムマスターのサービスが明確に記載されています。開発者へのコーチング、プロダクトオーナーによるプロダクトバックログの管理支援、スクラムによって確立された経験主義プロセスによる価値の高いプロダクトの提供に関する組織のサポートなどが含まれます。
優れたSMは内側からの変化を可能にし、チームが成功できるスクラムに適した文化を作る手助けをします。例えば、(個人の成功よりも)チームの成功や、(計画に従うことよりも)継続的に改善することが認められる文化を醸成します。また、SMは、困難な課題に対処し、組織のプロセスや構造にも影響を与えます。
これらの期待に応えるために、Scrum.orgはスクラムマスターが置かれた状況に応じて選べる8つの「選択肢」を提供しています。
- 最終目的を示す
- あえて何もしない
- コーチ
- ファシリテーター
- 介入する
- スクラムを支持する
- メンター
- 先生
スクラムマスターは多くの人が思っている以上に幅の広くて、面白くて、難しい仕事です。今後(例えばPSM研修やこのようなコミュニケーションを通して)この誤解を解くお手伝いをしたいと思っています。
そして上記に賛同してくれる人は是非、お手伝いお願いします!